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迦楼羅山荘 終

こんにちは!皆さん、季節の変わり目で体調を崩していませんか?
私は崩し気味です(笑)でも、やっと八戸も暖かくなってきて嬉しい!!


では、前回の続き行きます。今回で一応終わりになります。


迦楼羅山荘①

迦楼羅山荘②




この写真は「砂丘への足跡」からの当時の写真です。山荘の開拓村にあった迦楼羅山婆沙羅(かるらさんばさら)寺
です。精神病院に10年、15年と入院して社会復帰できずにいる人にとって先ず最初に欲しかったのは自分たちの
菩提寺だったそうです。


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※「砂丘への足跡」より

そこで病院の中で宮大工の立派な腕を持った人たちで院内で木を刻み、組み込みが作られてから山荘で組み建て
本堂を最初に山門、伽藍、参道が作られ境内には患者さんたちのおもいおもいの羅漢が置かれたそうです。

今、見当たらないけどどこ行っちゃったんだろ…

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※「砂丘への足跡」より


これは本堂内部、よくここまで造ったなぁ…感心します。

蝶はこの病院のシンボルマーク。(ただの見開いた本写しただけですみません)


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「今は年を取ってぼけたって老人性痴呆症というちゃんと保険のきく病気で入院させられてしまう。
年取りゃだれでもボケるのは当たり前なのに、だから今に精神病院は姥捨て山になるのは目にみえている。
いつかはこの山荘と婆沙羅寺を観光名所にして、そこで迦楼羅(かるら)だんごでも売って暮らすのさ」
と千葉氏は言っていたらしい。それとここで年老いた患者さんとともに暮らすのだったそう。


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※「砂丘への足跡」より







これは現在の寺があったと思われる場所。参道の名残があるけどこんなにも分からなくなるんですね。
もっと今度探してみれば何か出てくるかもしれないので今後も追って報告します。


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この奥に塔がありました。上の当時の参道の写真にもありますよ。
この時あまりにも藪がすごくて近づけなかったけど今ちょうど近づける時期だなぁ♪
五重塔も見つけたいし。

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ケルベロスみたいなもの

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次は山荘の表の周辺を見たいと思います。
  
   ・
   ・
   ・

藪の中にぼやっと白く光る発光体が!!これ見た時はさすがにビックリしました^^;

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(私、全てが白いから紫外線吸収しちゃってボロボロよ…誰か黒い服頂戴な)


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いよいよ~ここはお気に入りの場所です!


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この建物は何なのかは不明…

とにかく蚊が凄い!泣きたい…でも、正面から見たいし皆さんにも見てほしいから頑張った!


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じゃーん!迦楼羅山荘的ローマ庭園!!

蚊と蜘蛛の巣は辛かったけどやっぱりこの季節に映えて好きだなぁ♪

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これは当時の雪に埋もれたローマ庭園。

植生が凄い以外当時とあまり変わりないですね。

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※「砂丘への足跡」より


では、美女お三方をご紹介♪

まず、エリザベス(勝ってに命名)

エリザベス(ちゃんと奇麗に撮りなさいよ!もっと色んな角度から撮るのよ!)

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マーガレット(ちょっと!あんた!木の枝入ってるじゃないの!)

私「悪意はないよ~^^;」

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ビアンカ(ムーさん、葉っぱで大事な所隠してくれてありがとう)



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ふーやっと抜け出せる…


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外側からは全然見えない^^;


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陶芸作業に力をいれていたようで指導する院長も患者もゼロの状態から試行錯誤しながら
作品を造っていったそうです。


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最初は絶望的な作品が続出したそうでそこで千葉氏は土日には130㌔離れた岩木町に泊まりがけで
陶芸家に弟子入りして通い続けました。


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外部から指導員を呼んだりして大きな像なども造れるようになっていったそうです。
そのうちどの作業にも頑強に抵抗していた患者さんたちも動きだして入院患者全員ぐるみで
造っていったそうで作業動員率98,2%までいったみたいです。


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まだまだたくさん像があるんだろうな…


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アリストテレス?分からない


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なんだか頭部と胴体が離れているのがたくさん^^;



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この建物は何だろう…ちょっと怖いけど見てみます。


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信念さえも闇に消え失せてしまうんでしょうか…


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当時ここに冷やかしにいくと車にたくさんの人が出てきてベタベタ取り囲んで触ってくる
という噂を聞いたことあるけど

院長が「そんなの脅かしてやれ!」とか言って豪快に笑い飛ばしてたのかなという妄想をしてみたり…


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私が子供の頃この廃墟に母に連れられてちょっとだけ見た時恐いけどすごいワクワクしたなぁ。
今、私がこんなになるとは(笑)

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この建物の中は~

ん?何かいるっ!さすがにドキドキします。


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ここから早くでたいよ~!!


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うわっ!天井の穴から落ちてきたんじゃないよね^^;

奥はなんだか見れませんでした…


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机があって蛇口?蛇口があって机???


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外に出ます。

  ・
  ・ 
  ・

チュッチュッ

えっえっ!?何か聞こえるんですけど^^;

いやいや、御二人さん…木の陰で夢中になっていたのでアップしちゃう!!


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鳴りやまぬ心臓の鼓動、抑えきれぬ性衝動(笑)


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あー楽しかった!この院長の患者さんたちは幸せだったんじゃないかと思う。
資料の「砂丘への足跡」を見てこんなに患者さんと共になって考えて最後まで体を張って
この療法の開拓に専念し模索したカリスマ院長いるのかな…それゆえにイバラの道だった
ようだけど、この院長の夢が詰まった山荘や患者さんの作品との努力の結晶は消え失せることなく
今では少なくとも無関係な私の心を癒してくれている。
「砂への足跡」の本当の意味ってそういうことなのかな…



NHKの番組にも出た事のあった千葉元院長。八戸市内の飲み屋での写真らしいけど今もあるのかな。
あるとしたら行ってみたい(笑)

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-END-




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非公開コメント

すばらしい内容でした

最新レポート御苦労様でした。素晴らしい内容でした。
30数年前、もしも千葉元院長にお会い出来たら、色々と話を御聞きしたかったなぁー
とつくづく思います。きっと気軽に色んな事をおっしゃって頂けたのではないか思います。
今の世の中、この頃のような寛容さは、もはや絶滅したのではないかと思います。
八戸の図書館で読んだ本に有った息子さん(現院長)の「親父のやっていた事は時代遅れ」という文章を読んでショックを受けたので・・・
今は薬でなんとでもなるさ・・・・って感じなんでしょうかね?
ちょっと飲みすぎて手元が怪しくなっていますのでこの辺で失礼します。

Re: すばらしい内容でした

アリス式海岸さん、こんにちは!

素晴らしい内容って・・・そういう風に言って頂けて本当に励みになります!
アリス式海岸さんのブログであの本を知らなければあそこにあるものの意味、千葉元院長の
深い想いなど知らずにただただ疑問を持ちながら訪問していたと思います。

「親父のやっていた事は時代遅れ」か・・・今こそ元院長のやり方が大事なのではないかと
思うのに。本の中で「医師が精神障害を治せるのは50パーセントでしかない」といって
いたけれど元院長が隣でがむしゃらになって模索してそれは時に失敗もあるかもしれないけれど
患者さんがそういう院長を見てその真剣さが自分のために行動してくれているという事が
ダイレクトに伝わって今度は院長のために変わりたい、次は誰かのために変わりたい、褒められたい
という気持ちが生まれてそのうち自信をつけていくと思うのでそれが病んだ人の心を動かしたり
本当に治すにはそういう事が大事なんだろうなと思いました。
薬だけ渡されてただ話を聞いてるだけじゃ表面的にはその病が抑えられてるようであっても
根源的には治らないでしょうし。

あの本の中で赤いバラのエピソードやストライキにあった時の葛藤のエピソードが好きです。
患者さんの事を本当に考えていないとできない行動だと思うしいい意味でワンマンで1人1人の性格に
合わせて気配りをしていて・・・あの本を読んだだけでも色々考えさせられて共感したり。
そんなダルマ院長に私もお会いしたかったな・・・。



通りすがりですが…

ブログを拝見させて頂きました、ムーさんは八戸の方と言う事なので、北バイのラブホや久慈45線宮城建設グラウンド脇のコスモスなども良いかも知れませんね、後は田老鉱山や釜石鉱山等も良いかと思います。

Re: 通りすがりですが…

プリンスさん、初めまして!こんばんは。

北バイは「ホテル 高館」ですね?渋い所を御存じですね。実はあそこの廃墟は家から一番近い廃墟
なので何度も行っています^^;
「旅荘コスモス」はホテル ティアラの近くの所ですね。この間行こうとしたら前から黒い車が向かって
きたので諦めてしまいました。その時は久慈のきのこ園?の隣の小高い所にあったホテル名が分からない
ラブホテルの廃墟も見てきましたよ。


残念ながら田老鉱山も釜石鉱山も見た事がなくいつも写真を見ては憧れています。
見れたら鼻血が間違いなくでそうです(笑)
上北鉱山や尾去沢鉱山を外から見ただけでもしばらく知恵熱が収まらない感じで^^;
近いうちに絶対行ってやる~!!

コメントありがとうございました。また、お暇な時にでも覗いて頂けたら嬉しいです!
プロフィール

ムー

Author:ムー
ムー♀の記憶の記録。青森県八戸市在住→青森県の風車がたくさんある所

廃道、隧道、ダム、廃墟が好き。地味に活動中...

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