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眠れる湖底のダム・大荒沢堰堤 後篇

皆さん、こんばんは!前回の続きをいきたいと思います。
前篇より後篇の画像枚数がかなり多くなってしまいました(>_<)へへ

では、行ってみましょう!!

この少し平たくなっている所を歩いて降りられそうな場所を探している最中です。
画像の真っ直ぐ盛り上がっている線が横黒線(現北上線)の路盤跡です。
前篇の最後の画像に写っていますよ。真っ直ぐ伸びてダム湖岸法面に吸収されているのが
分かります。

DSCF1792 (600x450)

これも分かりやすいかと思います。開業時大正13年(1924)、廃止時昭和37年(1962)・・・
それから湖水の中に50年いると崩れそうにみえるのに
こんなにしっかり残っているのに驚きで人間の業って凄いなと思いました。

まず、あのしっかりしてそうな路盤跡を目指します。

DSCF1791 (600x450) (600x450)

あの藪からここまで降りてきました。気持ちだけ前に進んで(←いけませんね)この石の歩きづらさなんて
忘れます。でも、たまに目的方向ばかりみてずるっとなったり・・・^^;

DSCF1793 (600x450)

四角く区切られている所は田畑の跡だと思われます。

というか路盤跡以外ヌメヌメしているように見えるけど大丈夫かな・・・長くつじゃないよ^^;

DSCF1795 (600x450)

只今17:34・・・振り返ると陽が落ちてきています。やばいっ

DSCF1796 (600x450)

路盤跡が近づいてきたここら辺から一気に下へ斜めに降りてきました。

DSCF1797 (600x450)

先に湖底に降りていたKさんの足元はすでにこの状態に(笑)

DSCF1798 (600x450)

このまま真っ直ぐいけると思うでしょうけどそれは無理でした。

DSCF1800 (600x450)

路盤跡に立って降りてきたとこを眺めて見た。

結構降りてきたんだなー^^;

DSCF1801 (600x450)

真っ直ぐと伸びる路盤跡

DSCF1803 (600x450)

さーてここからどうしようか・・・

路盤跡から外に一歩踏み出せばにゅちょっと粘土のような粘着質のある泥で
柔らかい所だとゆっくり足が沈んで抜け出すのが大変そうな泥です。

DSCF1802 (600x450)

ところが同士の方の足跡を見つけそれを辿って行くことに。

大興奮で近づきたい一心でわーきゃー言ってはしゃいでる私に
何回も一歩づつ確かめて歩いて!とKさんに言われ
はいっ!と小声で分かってる!と言いつつその度に気を取り直して歩くのでした。

でも、Kさんも相当はしゃいでましたけど(笑)

DSCF1804 (600x450)

あともうすぐのここまで来ましたがこの一歩を踏み出したら抜け出せなくなる一帯にやってきました。
さっきまであった足跡も消えてしまい(その方も諦めたのか)

Kさん一歩ふみだす・・・ぬちょっ
すーっと足元が消える・・・これやばいだめっ

DSCF1806 (600x450)

あーあんなに近くにあるのに近づきたくても近づけない・・・

ふたりで立ちつくす・・・

DSCF1807 (600x450)

無理かなという話もでましたが
もうここまで来たし諦めるなんて嫌だーーーと諦められなく
どうにか行けそうな所をウロウロ探して

DSCF1808 (600x450)


DSCF1809 (600x450)

先ほどはダムの近くまでいましたが大きく迂回して乾燥してそうな所を見つけ

Kさんが夢中で何かを撮っている最中、足跡がまたあったー!と私

DSCF1811 (600x450)

そしたらまた同じ方?の足跡をまた見つけることができました\(^o^)/

DSCF1812 (600x450)

足跡の方ありがとう(笑)

固めの所だとふかふかの何かを歩いてるような感じで一歩づつ
あまり体重をかけないように歩きます。ひび割れてハ虫類の体?みたい

DSCF1813 (600x450)

その間にあった電柱、50年もの間湖中にいるとこんな風になります。①

DSCF1810 (600x450)

その間にあったドラム缶、50年もの間湖中にいるとこんな風になります。②

DSCF1818 (600x450)

Kさんに縁をあるいてと言われどうにかその通りにしたらここまで来れました。
Kさんありがとう!

DSCF1817 (600x450)

あともうすぐだー!!

とはしゃいで大興奮な場面のムー

大荒沢ダム提体へ (600x400)

皆さん、とうとう来れました(>_<)

あとは真っ直ぐ突き進みます?

DSCF1819 (600x450)

大事な所で写真がブレました(._.)

DSCF1821 (600x450)

この基礎もダムに関係するものだと思われます。

DSCF1822 (600x450)

はしゃいでる?Kさん(笑)

DSCF1825 (600x450)

凄く素敵でモダンな電柱です。

DSCF1824 (450x600)

わー!Kさん!月出てるよー!とまた大はしゃぎな私

もう、暗くなってきたからさっさっと見ないととKさん

只今17:59・・・

DSCF1826 (600x450)

本当にこりゃやばいと焦ってきた^^;

DSCF1829 (600x450)

ここに辿り着く前に建物の基礎を見たいと思い近づいたところ・・・
ん??足が抜けない!焦って抜こうとした瞬間
両手もずぼっ
自分でも綺麗な四つん這いの状態で泥にはまってしまいました。

Kさーん!!と遠くにいたのを呼んですぐ来て助けてくれましたが
めちゃめちゃ笑われてその後もネタにされています(..)

DSCF1828 (600x450)

自分でも面白かったので戒めのために写真撮ってもらえばよかったなと後悔?(笑)

そしてカメラも腕も足も泥だらけに・・・てか替えのズボンも持ってきてない^^;
この画像に写っている泥まみれ手袋はあそこに放置

DSCF1832 (450x600)

いよいよ、ダム堤体内部へ!!

DSCF1830 (600x469)

廃墟もダムも大好きな私はそれが合致したこの廃墟にただただ感動で手が震えてしまいます。

そして目立って崩れているような所もありません。

DSCF1837 (600x450)

普通はありえないダム遺構の堤体から湯田ダム堤体方向を眺める

DSCF1834 (600x450)

ここから落ちるとどのくらいの深さなんだろう・・・まだまだ湖底は深いんだろうな
と思うとちょっと怖くなってきた^^;

DSCF1840 (450x600)

今も砂防ダムのような役割をしているのですかね。

あの胆沢ダムと交代した石淵ダムのように

DSCF1838 (600x450)

ここは端を歩かないとヌメヌメして危なそうでした。

DSCF1839 (600x450)

慎重に歩くムー

大荒沢ダム提体内部1 (600x400)

額縁の中にある錦秋湖

DSCF1842 (600x472)

あるものを見てへっぴり腰のムー^^;

大荒沢ダム提体内部2 (600x400)

これです。

ゲート(放流設備)室があった穴ですかね。

DSCF1836 (600x450)

天井はカビだらけでした。当たり前か

DSCF1846 (600x450)

暗い中何か不気味なものが見えたのでフラッシュを焚いて撮ってみました。

DSCF1851 (450x600)

端まで歩いてきました。

ゆらゆら堤体が僅かに揺れているのは恐かったです^^;

DSCF1852 (600x450)

このつやつやなチョコレート色のひび割れた感じ何故か美味しそうと思ったら
フォンダンショコラぽく見えたみたい

DSCF1855 (600x450)

あの建物はダム管理事務所だと思われます。

DSCF1856 (600x450)

あそこまで行きたかったのですがもう戻らないとここで朝まで過ごすことになりそうなので
危険なので心残りですがダム堤体内部まで行けた事で満足なので諦めました。

DSCF1859 (600x450)

あの石碑は水神様だそうです。
ちゃんとあのように残ってまだ守っていてくれているようです。

DSCF1859 (600x478)

それと驚いたのがまだ窓枠が残っている所がありました。

DSCF1860 (600x450)

もう行くよと何度もKさんに言われながら粘って撮影

DSCF1861 (450x600)

この大荒沢堰堤は私企業の東北電気製鉄㈱より施工され昭和15年(1940)年に完成された
発電用のダムです。昭和39年(1964)に公共の湯田ダム完成、昭和38年には一部湛水開始してるので
その頃まで23年?運用されていました。

昭和15年に完成されたこの大荒沢堰堤ですがわずか9年後の昭和24年(1949)には現在地点の大荒沢に
北上川上流改修計画5大ダムの湯田ダムは計画されたのです。

DSCF1865 (600x450)

デザインがモダンな電柱とか堤体下のアーチが連なっている所とか
いちいちお洒落で素敵でした。

DSCF1867 (600x450)

もうすぐ50周年記念を迎える湯田ダム記念交流会が行なわれたその日
私たちはもうすぐ廃止後50年を迎える大荒沢ダムと交流できた。

とても感慨深いし10年に一度拝見できるかできないかの湖底のダムをお目にかかれて
言葉にならない。眠れる湖底のダム・・・再び10年後に目を覚ましてくれますように・・・。

待ってるよ、また10年後逢いに来るね。というか、この時から何度この地に来たんだろう。
今週もこの地にいました(笑)

ありがとう、感動をありがとう!!

DSCF1868 (450x600)

てか、もう陽が落ちる!!

黄昏てる場合じゃない!!いそげーーー

DSCF1870 (600x450)

と言いながらまだ撮る私たち^^;

だってここから見る月がまた綺麗に見えて・・・

DSCF1871 (600x450)

何故か犬神家の人々を思い出す^^;

そんなことより只今18:16・・・本当に辺りが分からなくなってきた

ライトを取り出してさすがのKさんも焦る・・・そんな時私達の足跡をライトで照らしながら
進み目印の木などをたよりに進みました。その後、ヌメヌメ地帯にKさんが足を入れてしまって
まったく抜けない状態になり私も助けようと思ったら私も抜けなくなり2人腕を掴みながら
冷や汗状態になって身の危険を感じましたがどうにか私の足が抜けKさんもどうにか抜けました。

ほっ

こんな時間に来ちゃだめだねとふたりで後悔・・・

そして焦って喚いてる私を尻目にKさんが元来たルートを冷静に判断して
そこに誘導してくれました。1人は絶対無理だったー。

対岸には国道107号線が通っているのでダム湖でライトが動いているの不思議に
思った人いるんだろうな(笑)

DSCF1874 (600x450)

それからクルマを停めている場所に行くまで帰りたい一心と恐怖心から
私達はとても早足に^^;

到着は18:39・・・無事辿り着けてよかったー!!

そしてKさんの足元はこんなに(笑)

でも、物凄く楽しかったーーー!

DSCF1875 (600x450)

これはまた別の日に撮りましたがこちらもダム建設のため付け替えられた国道107号線の旧橋大石橋です。
渇水期だとこちらは見れるんですかね。

DSCF2497 (600x450)

アーチ橋で素敵です。この地はこんな廃橋ばかりでした。

DSCF2499 (600x450)

旧無地内橋は橋台と控柱のみでした。

DSCF2501 (600x450)



DSCF2501 (560x600)


こちらも同じ107号線旧橋廻戸橋(まっと)です。これは桁に草が生えているのでいつも拝見できるのかもしれません。

DSCF2502 (600x450)

画像に見える鉄道橋に比べてなんてかわいいだろう。ミニチュア模型みたい。
橋台の所にわずかに石積みが見えます。

DSCF2504 (600x377)


随分と長くなりましてごめんなさい。いつも以上に文章がおかしいです^^;

お次もこの大荒沢ダムに関連したあそこです!!

お楽しみにーーー

-おわり-


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非公開コメント

すごいぞ!!

 よくまぁ~旧ダムまで歩いて行ったね。一歩間違えると大変だぞ~!!

 でも、夢中になると後先考えに、突っ走ってしまうもんね。気持ちはわかる~。

 事故にだけは気をつけて、レポートお願いします。

Re: すごいぞ!!

きよっぺさん、こんばんは!

はい、自分でもよくあんな時間に行ったなと思います。
あのような所では突っ走ってはだめですね。ついつい感動からの興奮が大きくて・・・。

事故で迷惑が掛かるのは絶対避けたいので気をつけて行動します^^;

初めまして!

廃墟フェチな私です。
ムーさんのblogで東北の廃墟に萌えています。
私は人を感じる廃屋に萌えます。
これってなんなんでしょうね?
これからも楽しみにしてます~。

Re: 初めまして!

ふみふみさん、初めまして!
コメントありがとうございます(>_<)

私のブログでの廃墟に萌えて頂けたとはそのことに萌えます(笑)
私は産業遺産廃墟に萌えすぎるほど萌えますが片隅にいつもラブホテル廃墟に
萌えたい私がいます。何なんですかねー??本当にこれは(笑)

東北の廃墟・・・ということはふみふみさんは東北以外の方なのですかね・・・。
東北の閉塞的な特に北東北の廃墟はまた違った空気を感じて頂けると思いますので
是非、北東北にも遊びに来て頂きたいです。不可能な場合は写真をなるべく多くして
ありますので行った気分になって頂ければ嬉しいです。

また、お暇な時にでも私のブログにでも覗いてやってくださいませ(*^_^*)
プロフィール

ムー

Author:ムー
ムー♀の記憶の記録。青森県八戸市在住→青森県の風車がたくさんある所

廃道、隧道、ダム、廃墟が好き。地味に活動中...

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